デンマークで行った演劇ワークショップ

こんにちは。講師のせんすです。

実は私は1週間、デンマークのフォルケホイスコーレという学校に演劇のワークショップをしに行って来ました!

このワークショップは毎日30分ずつ5日間に渡って行いました。受けてくれたのは本当に普通の学生さん。別に俳優さんでも俳優志望の人でもありません。

今日はその様子をシェアします。

演劇ワークショップの流れ

ウォーミングアップ

まず、フォルケホイスコーレについて少しお話します。フォルケホイスコーレというのはデンマークで始まった”成人学校”のことです。
 
17歳以上の誰でもが入学でき、生徒たちは”対話”を中心とした授業の中で様々なことを学び、時には自ら発信し企画をしながら共同生活を送っています。
 
性別、年齢、国籍などいろいろな背景を持った学生たちが衣食住を共にするフォルケホイスコーレは世界的にもとても注目されています。
 
そんなフォルケホイスコーレで行った5日間のワークショップ。毎回いろんなシアターゲームで心と体をほぐしながら、ウォーミングアップを行います。
 

 
シアターゲームは無限にあり、受信と発信、空間把握、コミュニケーションなど普段の私たちの生活の中にある、だけど忘れてしまいがちな分野に注目しながら行うワークです。
 
普段生活をしている中で無意識にやっていることに敢えて注目し、自分の心や体の状態を知ります。
 
状態を知ることができたら次は解放。解放することによって、自分の感情に気づくことがあります。

コラージュ作り

演劇ワークの最初、今回はコラージュ作りからスタートしました。

持ち寄った新聞や雑誌の中から気に入ったものを切り抜き、貼っていきます。
 
この時に大事なことは「考えすぎないこと」私は「2秒で決めて。」とよく言います。なんとなく、でいいんです。意味はなくて。いいんです。
 
ただ、この柄好きだな、とか、この写真いいな、この文字好きだな。と自分の感性に従って切り抜いて、貼っていきます。
 
ペンやクレヨンを使うのもあり。好きなように、お絵描きするものokです。
 
フィードバックでは「童心に戻った。」「子供の頃にこんな遊びをしていたことを思い出した。」など、意見が出ました。

コラージュの中に意味を見つける

次のステップは、コラージュの中に意味を見つけていくことです。
 
無意味の中、感性だけで作ったコラージュにはどんな意味があるんだろう?
 
どんな言葉が隠れているんだろう?
 
意見を出し合って、考えていきます。まずは単語をピックアップするところからスタート。
 
「SMILE」「POINTING」など、いろいろな単語が生まれました。

単語を身体を使って表現する

次は、出てきた単語を体で表していきます。言葉を体を表すことで、その言葉が一気に立体化します。
 
また、一人ではなく複数人で作ることで、表現が何面にも渡り、形作られていくことが実感できます。

ストーリーをのせる

最後は、そこにストーリーをのせていきます。
 
単語をつなぎ合わせることで、ストーリーが生まれ、それを演劇として表現することで、自分の感情の変化に気がつきます。
 
楽しい・悲しい
 
この2つの感情だけでも、大きくなったり小さくなったりするということが自分の中で感じることができるはずです。
 
ストーリーの中に身を置くことで、普段の自分なら感じないような興奮を感じた人も多かったようです。
 
それが演劇の魔法なんです。
 
別に演劇って、俳優さんだけのものではありません。誰かに見せるものだけでもないのです。

さいごに

欧米ではこのように、たくさんの演劇ワークがあり、実際学校の授業でも多く取り入れられています。
 
自分の中に新たな気づきがある。そしてその気づきが無限で未知数であるからこそ、何回やっても面白い。
 
私が人生で初めて演劇のワークを受けた時、その帰り道、いつもと同じ風景なのに、帰り道の風景が全然違って見えたことを覚えています。
 
そのくらい、人間って自分の世界で完結して生きているんですね。
 
そんな感覚をデンマークの生徒たちにも送ることができていたら良いな。
 
そして、年末日本で共に合宿をする皆さんにも、そんな感覚をぜひ体験してもらいたいと思っています。
 
お会いできるのを楽しみにしています!
 
▽演劇イベント「SMILE合宿」の詳細はこちらから
http://and-pj.com/engeki/

後日

私のワークショップのことを知った校長先生が、何かを感じ、全校集会でお話する機会をくださいました。

​私のこれまでの生きてきた道。
教育者であり演劇人である。そして日本に学校を建てたいという志に気付くまでの出来事などをお話させていただきました。
 
色々なことに追われ、将来のことを考えすぎててしまい、意味もなく焦ってしまう…だけど、焦る必要は全くなくて、今を見つめ今に集中し、今を生きることが大切だ。という私の考えを話しました。
 
スピーチの後、校長先生をはじめとする多くの先生方、生徒の皆さんから「私も同感です。」「ありがとう。」「楽になった。」などと声をかけていただき、自分の思いを伝える素晴らしさを感じました。
 
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました♪